特産品ができるまで
木製ブランコの工房を訪ねて
更新日:2012年02月01日
【1】製作工程
今日は木製ブランコの工房を訪ねてみました。
乾燥中の大量の間伐材
まず目に付いたのが大量の木材!
全て紀伊半島でとれた杉の間伐材です。
それを製材所で鉛筆を削るように細くし、
表面を滑らかにしてもらってから
トラックで工房に運びます。
乾燥したときに大きくひび割れないよう、
すでに丸太には「背割り」という溝が彫られています。
こうして2~3ヶ月乾燥させます。
次はボルトの穴や組み立て部分を削って加工します。
この作業を終えたら、今度は防腐加工を施します。
これも専門のお店でやってもらいます。
木がうっすらと緑色になっていますね。
この加工をすることで、シロアリに強く
風雨にされされても100年腐らないものになるそうです。
防腐加工のあとは、こんな船型の容器に丸太を入れて
手で一本一本水性塗料を塗ってゆきます。
これが塗りあがった丸太。
美しい艶がでています。
左は、丸太を組み立てるためのボルトです。
部品が完成したら、一度組み立ててみます。
それをまた解体し、梱包して発送。
つまり組み立ては購入者がすることになるのです。
でも、手順を丁寧に書いた紙を同封しているので、
これまで組み立てられなかった人は一人もいなかったそうです。
【2】お庭の遊具
これが大人気の木製ブランコ。
ロープの長さで、椅子の高さを調節することができます。
これが鉄棒。
子供の成長にあわせて、バーの高さを変えることができます。
鉄棒の後ろに見えているのが平均台と
縄ばしこ、そして男の子に一番人気があるうんていです。
お庭にこれだけ揃っていると壮観ですね。
イングリッシュ・ガーデンともよくマッチしますし、
「お庭のシンボル」として家の外観を引き立てます。
こどもの日やクリスマスなどに
おじいちゃんから孫へプレゼントすることも多いそうです。
この遊具が来てから、家でゲームばかりしていた子供が
外で遊ぶようになったというケースが少なくないそうです。
これがブランコの支柱。
本当は角材で作った方が全ての作業が簡単なのですが、
大上さんのこだわりはあくまでも丸太。
しかも地元の森林組合で長年丸太を
扱ってきた経験があるので、
加工の腕前はプロ中のプロです。
部屋の中に大きな梁のあるログハウスでは、
広々とした居間にブランコを吊ることもあるそう。
また庭に大木のある場所では、
太い枝にブランコを吊るし、
ロープを花で飾って撮影用に
アレンジすることも。
自然な風合いの木製遊具、全国から注文が舞い込み、ちょっとしたブームになっています。